ファイテンのメタックスは、アクアチタンを単純に濃くした技術ではありません。
その開発背景には、濃度を重視する研究から、素材の構造にも目を向けるようになったという変化があります。
この記事では、平田社長の説明をもとに、アクアチタンからメタックスへと開発が進んだ経緯と、その後の技術への取り組みを紹介します。
アクアチタンの開発では「濃度」を重視していた
アクアチタンは、チタンをナノレベルで水中に分散したファイテンの技術です。
初期の開発では、その濃度が重要なテーマだったといいます。
アクアチタンの濃度を変えた試験で得られた反応から、当時は濃度を高めることが技術の発展につながると考えていました。
そのため、開発の方向性も、いかに濃度を高めるかということに向いていました。
しかし、新しい素材を研究していく中で、この考え方が変わっていきます。
なお、アクアチタンにつながる水溶化メタル技術がどのように生まれたのかは、「ファイテンの水溶化メタル技術はなぜ生まれた?アクアチタン誕生の背景」で紹介しています。
メタックスの開発で「構造」にも注目するようになった
メタックスは、各種金属をナノレベルで水中に分散した技術です。
メタックスの開発では、濃度が低くても、独自の評価で良い結果が得られることがあったといいます。
そこから、濃度だけでなく、素材の組み合わせや構造にも注目するようになりました。
単にどれだけ濃くするかではなく、どのような素材を、どのような構造で使うかという視点が加わったのです。
平田社長は、構造が重要だと考えるようになった一方、その構造が評価結果にどう関係するのかは、まだ明確には分かっていないとも語っています。
完成した理論に沿って開発したというより、さまざまな素材を試す中で、新しい可能性を見つけてきたことが分かります。
現在のメタックスの特徴や採用商品については、「ファイテンのメタックスとは?」で詳しく解説しています。
粒子は細かくすればよいわけではなかった
素材の研究で、もうひとつ重要になったのが粒子の大きさです。
粒子を細かくすると、さまざまなものへ加工しやすくなるという利点があります。
ところが、メタックスの開発では、細かくしすぎると期待した評価が得られなくなることもあったと説明しています。
小さくすることだけが、必ずしも正解ではない。
粒子の大きさと素材の構造、それぞれに目を向けながら、試行錯誤が続けられました。
メタックスは開発の完成形ではない
開発者が繰り返し語っているのが、メタックスを絶対的な完成形とは考えていないことです。
その時点で高く評価できた素材でも、その後の研究によって新しい可能性が見つかることがあります。
メタックスの開発後も、素材の構造や微粒子化について研究を続け、新しい素材の開発につなげてきました。
一度完成した技術にとどまらず、さらに良いものを探し続ける。
そうした姿勢も、ファイテンの技術開発の特徴のひとつです。
平田社長が語るメタックスの開発
メタックスの開発で、なぜ濃度だけでなく構造にも注目するようになったのか。
#65の動画では、初期のアクアチタン開発から、新しい素材を研究する中で考え方が変わっていった経緯が語られています。
まとめ|メタックスの開発で変わった考え方
ファイテンの技術開発では、当初、アクアチタンの濃度を高めることが重視されていました。
しかし、新しい素材を研究する中で、濃度だけでなく、素材の組み合わせや構造にも目を向けるようになりました。
メタックスは、濃度だけにとらわれず、素材の新たな可能性を探る中で生まれた技術です。

